1月の畑

徳佐の寒さは山口県一。1月の農作業はほぼ昼から開始します。

1年間歩き回って踏み固めた谷を備中鍬で打ち、その後で畝床と共に荒起こし。びっしり生えた草も土にすき込みます。その上から牛糞堆肥2kg/平米、牡蠣殻石灰0.2kg/ 平米、天日塩0.05kg/平を散布し、もう一度管理機で耕し、放っておきます。これが毎年の土づくりのやり方です。

圃場全景:空き畝を荒起こしし土づくりをした状態。右が沖長澤、左が河屋久保の畑
圃場全景:空き畝を荒起こしし土づくりをした状態。右が沖長澤、左が河屋久保の畑

播種、植え付けのスケジュールに沿って順番に元肥を入れ土とよく混ぜ込みます。この時使う管理機は耕耘幅35cmくらいで、畝床幅は90cmくらいなので3往復する勘定です。

この畝は長さが26mあります。このような長畝は畝成型機を動かして一気に畝立てをします。問題は直線畝なのに右に左に蛇行させてしまうことです。バックで畝を立てて行くための要領は始点に視線を定め、そこを見ながら後退りすると習いました。こればかりは慣れるしかありません。短いうねは平鍬と代かき板で仕上げます。

この沖長澤の畑ではラッキョウ、タマネギ、ニンニクが冬越しの最中です。その畝床には草が寒さに負けず細い根を大きく広げています。地上部が成長を始める前に抜き取ってしまうのがもう一つの、時間のかかる仕事です。

河屋久保・上段の畑ではソラマメが越冬中。苗が小さかったので鉄線作った簡易な支柱で防虫ネットをかけていました。その上に雪が積もり、重さで押しつぶされてしまったソラマメの苗を目の当たりにして大慌て。直径8mmのしっかりした支柱でトンネルを仕立て直して様子を見ると、なんとか持ち直してくれました。奥に見えるのは初めて植えたのらぼう菜です。

河屋久保・下段の畑は田圃が始まって水が張られると土に水が染み込み、長雨と重なると水没してしまいます。今年は全長42mの手前20mの範囲で、超高畝にして栽培してみます。ご近所さんの好意でトラクターを借用、全面を耕耘しこれから土作りを始めます。この時ロータリーを降ろしたままバックし、カバーを曲げる失敗を。硬い鋼板製なので容易には元に戻りません。畝が片上りになっているのはこのためです。今日修理が上がってきますが…。

年初めからトラブルを起こしてしまいました。この先慎重に、事故など起こさないよう注意して農作業にあたりたいと気を引き締めているところです。