3月の畑

春を迎えて暖かくなってくると同時に、成長が実感できるようになりました。
春を迎えて暖かくなってくると同時に、成長が実感できるようになりました。

生育が加速し、目に眩しく映ったのは「ニンニク」と「春ジャガイモ」です。

ニンニクは以前、冷涼地向けの「ニューホワイト六片」と暖地向けの「嘉定種」を試しましたが、山口県の北海道と称されるここ徳佐でありながら「嘉定種」がよく育つことが実証されたのでこれ一本に絞っています。

春ジャガイモは毎年「キタアカリ」と「メークイーン」を超浅植えで栽培しています。芽出しとその周りに土を被せてやれば後の作業は無し、収穫期を待つだけです。

さて、毎年難しさを痛感している「苗づくり」です。徒長苗にしてしまうという失敗を避けようと、発芽後は氷点下に下がる夜間、暖房して20度前後に維持し、陽が登ってからは屋外の農ポリトンネルに移し25度前後で管理。

移植適期を迎え始めたり、鉢上げしたりと忙しくなりました。寒さを乗り切って育ってくれて、嬉しさもひとしおです。

半月ばかり早い日程で定植に漕ぎ着けたのはカボチャで、ホットキャップで傍観しました。続いてはロメインレタスとキャベツのグリーンボール。この後はトマトやナス、ピーマン、トウガラシ、キュウリが控えています。

直播栽培も始めました。

根菜ではニンジン、ダイコン、ラディッシュ、カブ。

葉菜ではミニチンゲンサイ、キクナを播種。

不織布のべた掛けや農ポリ、防虫ネットのトンネル掛けで防寒しました。

来月になれば遅霜を注意しながら被覆を取り除いてゆきます。

初めて栽培する江戸野菜「のらぼう菜」は約1カ月遅れで主茎の収穫を開始しました。大苗に育てるのが必須の条件でしたがなかなか難しく、次作への課題を残しました。

ほのかな甘味としっかりした食感が活きるサラダが1番のおすすめだと思いました。勿論、煮る・炒める・茹でるなど自由に使えます。主茎を収穫してから後は側枝を折り取ってゆきます。太く柔らかい茎が次々と育ってくるので目が離せません。しかし、直売所では知名度が低いためか、なかなか売れません。

月末の仕事は26日に低気圧がもたらした「暴風」で、またも壁面が吹き飛ばされた管理機小屋の修理と来月頭から数日続く霜対策で春ジャガイモの芽を守るため、その畝全面に不織布をかけたことでした。